5月
16
2013

2世帯注文住宅とは言っても、最終決定権は家長として舅の顔をたてる形になりました。

2世帯で住むと決めてから、どこのメーカーにお願いするか決めるために、夫両親と私たち夫婦の2家族そろって千里住宅公園に出かけました。

春の暖かい日ざしの元、遠足気分で良さそうな家を見てまわります。

「和風の家がいいな。今のこちゃこちゃした洋風の家はいやや」と姑。そう、当時は、お菓子の家のようなかわいらしい家が流行っていたのです。

私自身も他の家族も、そういう家はあまり好きではなかったので意見は一致。

さっそく木造建築が得意なメーカーのモデルルームへ。見かけも間取りも使い勝手も良さそうなのですが、ちょっとお値段が高いようです。次に和風ではないけれど、別の有名メーカーのモデルルームへそこも前の所とは違う工夫があります。

こうしていくつか気に入った間取りと予算のメーカーを決め、いざ、家族会議。

ところが、「ちょっと待った」と言い出す舅。

「会社に出入りのメーカーがあるから、そこで頼みたい。」

住宅専門ではないけれど一応某自動車大企業の傘下だから間違いがないだろう。義理もたつし、そこに頼むと言い、一同があぜんとしているうちに、さっさとそのメーカーに決めてしまいました。

舅は舅なりに考えてくれたのだと思います。住宅専業のメーカーではなかったことが、幸いしたことがたくさんありましたから。

変なプライドがないのか、間取りもこちらの要望をかなり聞いてもらえたので、住宅公園で気に入ったモデルハウスの良いとこどりをしたリクエストをたくさんかなえてもらいました。

そして、自動車と同じように引き渡し後、何年か置きに点検がありました。

昔なら出入りの棟梁にちょっとした修繕を気軽に頼めましたが、そんなつながりもなくなった昨今、点検のついでに色々頼めて、とても心強い方式でした。

また車販売で慣れているのか、元々住宅業界の慣例なのか、手続きなどもそのメーカーの担当者が代行できることは全てしてくれました。

なんといっても舅が張り切って先頭にたって関わってくれたため、間取りや内装などの家のこと以外に私たちがしたのは、お金の算段と実印をきちんと作ることくらいでした。

結果的に舅の顔をたてて大正解だったと思います。